失敗してもくよくよせず、前向きに行動できる人っていますよね。そんな姿に憧れたことがある人も多いのではないでしょうか。
こうしたポジティブな人たちは、「自己肯定感が高い」タイプに分類されます。自己肯定感が高い人は、挑戦することを恐れず、失敗しても次に活かす力があるため、成功を掴みやすい傾向があります。
一方で、「自分にはできない」「自分はダメだ」といった思考に陥ってしまい、なかなか前に進めない人も少なくありません。これが自己否定という考え方です。実は、自己肯定感が高い人は全体の1割程度しかいないとも言われています。今回はこの「自己肯定感」と「自己否定」に注目し、詳しく紹介していきます。
自己肯定・自己否定とは
自己肯定感とは、「自分の存在や価値を肯定的に捉える感情」を指します。心理学的には、「自信」と近い意味合いで使われることもあります。
反対に自己否定とは、「自分の存在を否定してしまう思考」のこと。誰しも自信をなくす瞬間はありますが、それが長期化すると、自分の価値を見失ってしまう恐れがあります。
自己肯定感があると、前向きな思考になりやすく、物事を柔軟に捉えられるため、成功だけでなく人間関係にも良い影響を与えます。
つまり、自分にも周囲にも良い影響を与えるのが、自己肯定感の高い人の最大の魅力です。
自己肯定感が高い人の特徴
自己肯定感が高い人はどのような特徴を持っているのでしょうか。ここでは代表的な3つの特徴を紹介します。
1. 物事を前向きに捉える力がある
自己肯定感が高い人は、失敗も成功の一部と捉えることができます。「この失敗は必要なステップだった」と考えることができ、困難に直面してもポジティブに行動できます。
また、問題点を冷静に見極め、「どうすれば乗り越えられるか」にフォーカスするため、具体的な行動につなげやすいのが特徴です。
2. 精神的に安定していてストレスに強い
自分の価値をしっかりと認識しているため、失敗しても極端に落ち込むことが少なく、感情の波が穏やかです。
「何もできない自分でも大丈夫」と思えることで、ネガティブな状況からも早く立ち直ることができます。
3. 他人の価値観を受け入れ、優しく接することができる
自分を受け入れているからこそ、他人の考え方も尊重できます。相手のやり方を一度受け止めた上で、建設的に提案ができるため、人間関係もスムーズです。
自己肯定感が高い人が少ない理由
自己肯定感は後天的な影響も大きく、特に育った環境が大きく影響すると言われています。ここでは代表的な理由をいくつか紹介します。
1. 幼少期に否定される経験が多かった
虐待や否定的な言葉を浴びせられることが多いと、自分の価値を信じる力が育たず、自己肯定感が低くなりがちです。
2. 認められる経験が少なかった
頑張っても褒められなかったり、「当然」とされてしまうと、達成感を感じにくくなり、自己評価が低下します。
3. 自分で選択する経験が少なかった
親がなんでも決めてしまうと、自分で選び・評価される経験が乏しくなり、自己肯定感を育むチャンスを逃してしまいます。
4. 日本の文化的背景
謙遜が美徳とされる日本では、自分を褒めることに抵抗を持つ人も多く、それが自己肯定感の低さにつながっているとも言われています。
自己肯定感を高める方法
自己肯定感はトレーニングによって高めることができます。以下のような方法を日常に取り入れてみましょう。
- ネガティブな思考をポジティブに言い換える習慣
- 「できたこと」ノートをつける
- 自己肯定感を高めるアプリの活用
詳しくは以下の記事でも紹介しています。ぜひあわせて読んでみてください。
まとめ
自己肯定感とは「自分を認める力」。この力があることで、困難に対して前向きに取り組めるようになります。
日本の文化的背景も影響し、多くの人が自己否定に悩まされていますが、自己肯定感は意識と習慣で高めていくことが可能です。ぜひ今日から一歩ずつ実践してみてください。
