毎日「勉強しよう」と思っても続かないのは、それがまだ習慣になっていないからかもしれません。習慣化されれば、無理なく自然に机に向かえるようになります。
とはいえ、習慣にするまでは誰でも苦労するもの。今回は、勉強が習慣になるまでの期間や仕組みについて詳しく解説します。
しっかりとした計画を立てて、「今度こそ」勉強を継続しましょう。
なぜ三日坊主になってしまうの?
人は変化を避け、現状を保とうとする本能を持っています。脳にとって新しい行動は“脅威”とみなされ、やる気よりも「いつもの行動」を優先しようとします。
例えば「勉強したい」と思っても、「スマホを触っていたい」といった誘惑が勝ってしまい、新しい行動はすぐに中断されがちです。これが三日坊主の原因の一つです。
しかし、いったん習慣化されれば逆に「やらないと落ち着かない」と感じるようになります。
最初はたった5分でも構いません。毎日少しずつ続けることで「勉強すること」が当たり前の生活になっていきます。
忙しくて時間が取れない日でも、「昨日の復習を5分だけ」など無理のない目標設定が継続の鍵です。
「やる気がない」と感じる時こそ、小さな行動を積み重ねましょう。勉強を日常に組み込めば、自然と継続できるようになります。
習慣化までにかかる時間は?

「習慣にするまでどのくらいかかるの?」と疑問に思う方も多いはず。ここでは代表的な3つの説を紹介します。
「21日で習慣になる」説
マクスウェル・マルツ博士が述べた「整形手術後に自分の顔に慣れるのに約21日かかる」という観察から、「21日で習慣が定着する」という説が広まりました。
ただし、これはあくまで心理的変化の観察であり、行動習慣の形成とは異なります。科学的な裏付けは乏しいとされています。
「66日で習慣になる」説
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの研究では、習慣化には平均66日かかると報告されています。簡単な行動であれば18日、難しい行動では250日以上かかることも。
勉強のように複雑な行動は時間がかかる傾向がありますが、66日を目安にすると良いでしょう。
「行動習慣は1ヶ月」説
習慣化コンサルタント・古川武士氏は、「行動習慣」「身体習慣」「思考習慣」の3タイプに分け、定着までにかかる期間を提示しています。
行動習慣:1ヶ月
- 勉強
- 読書
- 日記
- 掃除
- 節約
こうした行動は1ヶ月ほどで習慣化できる可能性があります。まずは「机に向かう」など小さな行動から始めましょう。
身体習慣:3ヶ月
- 運動
- ダイエット
- 筋トレ
- 早寝早起き
- 禁煙
- コミュニケーション
身体的な変化を伴うものは定着までに3ヶ月かかることが多いとされています。
思考習慣:6ヶ月
- プラス思考
- 論理的思考
- 発想力
考え方や価値観の変化には半年以上の時間が必要。根本的な意識の転換には時間をかけて取り組む必要があります。
まとめ
習慣化には時間がかかりますが、「3日坊主」で終わらせないためには、最初のハードルを下げることが大切です。
- 21日で習慣になる説
- 66日で習慣になる説
- 1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月説(行動・身体・思考)
いずれの説も「短期間での習慣化は難しい」と示しています。まずは5分の復習から始め、徐々に勉強時間を増やしていきましょう。
大切なのは「やらなきゃ」ではなく、「やるのが普通」という感覚に変えていくことです。
今日から少しずつ、学習習慣を育てていきましょう。

勉強は才能ではなく習慣です。