記憶力がアップする生活習慣【6選】

「生物用語が覚えられない…」

「英単語が暗記できない…」

「先生が言ったことをすぐに忘れてしまう」

 

このような悩みをお持ちではありませんか?

本記事では、暗記科目の勉強法ではなく生活の習慣を見直すことにより、

記憶力をアップさせる方法についてご紹介します。

そもそも記憶力とは

はじめに勉強に必要な記憶とはどのようなものであるのか紹介します。

記憶には短期記憶長期記憶の2種類があります。短期記憶というのは、数分から数十分程度ですぐに忘れてしまう記憶です。

一方で長期記憶というのは、数ヶ月から数年以上いった単位で覚えている記憶のことです。

仮に中学や高校で習った単語が公式などの知識が大人になった今でも覚えているなら、当時は短期記憶であったかもしれませんが今となっては長期記憶になっていると言えるでしょう。

長期記憶は短期記憶から形成されますが、その時に関わってくるのが脳にある海馬と呼ばれる部分です。

 

海馬が記憶の振り分けを行うため、海馬がより活性化している方が短期記憶から長期記憶への転換が起こりやすいといえるでしょう。

 

ちなみに、長期記憶は本にして約30,000冊分の情報を記憶することができると言われています。
よってもし勉強直後の短期記憶を効率よく長期記憶に移していくことができれば、暗記科目は得意にすることができる可能性がグッと高まります。

 

記憶力がアップする生活習慣【6選】

 

それでは早速、記憶力を高める習慣を6つ紹介します。

 

  1. 感情移入していく
  2. エピソード記憶を使う
  3. 反復する
  4. 視覚を意識する
  5. 聴覚を意識する
  6. ワーキングメモリを使える

 

感情移入を利用する

感情移入をうまく利用すると記憶力を上げることができます。

感情の揺さ振られ方が大きいと、脳が生存に必要な情報だと判断するためです。
この性質を利用すれば、例えば歴史の暗記が得意になる可能性があります。
歴史上の人物を覚えるときは「髪型が独特だな」「お笑い芸人にいそう」「高そうな服だな」のように、積極的に人物の特徴を意識すると良いでしょう。

そうすることで意識した際に伴う感情が記憶の定着度が上がります。
また、英語の勉強をするときは、ただ教科書を読み込むよりも、登場人物になりきって音読したり、あるいは小さな子どもに読み聞かせをするかのように音読したりすることにより、感情移入がしやすくなり、話の内容を自らに印象付けることができます。

エピソード記憶を使う

エピソード記憶というのは自分の体験を通すことで記憶することです。
高校の修学旅行に行った記憶、そして部活の最後の大会などの記憶はエピソード記憶です。

特徴は覚えようとしなくても自然に覚えていることなので、全てがエピソード記憶になればいいですが、難しいですよね。

しかし、意味記憶をエピソード記憶に近づける方法はあります。それは「いい国つくろう鎌倉幕府」のような語呂を自作することです。他人ではなく自分で作ったという体験が強い記憶へと結びつくといえるでしょう。

反復する

記憶を定着させる上で最も重要なことのうちの一つが反復することです。
繰り返し、同じ情報を神経細胞に送り込むことで脳内の記憶のネットワークが強化され、短期記憶が長期記憶に変わりやすくなります。

注意すべきは、ただ闇雲に反復するだけでは非効率であり、効果が得られないまま自己満足で終わってしまうことがあることです。
記憶に関して有名なエビングハウスの忘却曲線によると、最適な復習のタイミングは1日以内に10分、1週間以内に5分、1ヶ月以内に2~4分と言われています。

エビングハウスの忘却曲線についての詳細は、こちらからご覧ください。

1日で3分の2も忘却?復習の最適なタイミングを示す「間隔反復」

あなたも誤解している?!忘却曲線の本当の意味とその活用法

視覚を意識する

視覚を通して入ってくる情報は、他の聴覚、嗅覚、味覚、触覚に比べて記憶に残りやすいと言われています。
現に、味や匂い、触った感覚を自分の中で再現するのはかなり難しいです。それに比べ、例えば一度見た風景ですと、頭の中で再現することは完璧とまではいかなくとも、味や匂いを再現するよりかは簡単なはずです。

視覚を活かして記憶をする方法としては、図や絵にしてみるという方法が有効であり、これにより記憶する対象の関係性の理解が進む一方で、全体像をよく観察する習慣を身につけることができます。

聴覚を意識する

最近、音声での学習コンテンツが流行っています。

知識の定着が捗る!音声学習の効果とやり方を紹介

ただし音声による学習教材は、自分が学習したい内容と100%マッチしているわけではありません。
部分的に活用したり、あるいは自ら作成するということが発生するでしょう。

自らで作成する場合は、自分が覚えたい教科書の一文や理解を深めたい論理を読み上げて録音します。
録音したものを時間を空けて何度もリピートして聞くという方法を採ることで、知識の定着を図ることができます。

昨今は大抵のスマホに録音機能がついているので、比較的少ない時間で教材の作成が可能です。

自分で録音するという体験と、反復して効くことによってエピソード記憶、反復、聴覚刺激といったあらゆる効果が期待できます。

 

ワーキングメモリを鍛える

ワーキングメモリという言葉をご存知でしょうか。
ワーキングメモリとは、一時的に情報を脳に保存し処理する能力のことで、短期記憶よりもさらに短い時間で情報を記憶する能力です。

このメモリ、容量はとても小さく、記憶できる情報の数は7±2個と言われており、古い記憶はどんどん新しいものに上書きされて忘れてしまいます。

しかし、このワーキングメモリは鍛えると一度に覚えておける記憶量が増えるので、全体的に記憶力の増強に繋がります。余談ですが、ワーキングメモリの増強には年齢に関係ないと言われています。

ワーキングメモリを鍛える方法でオススメなのが、デュアルタスクを行うことです。デュアルタスクというのは、運動と知的作業を同時に行うことです。より一般的なワードに換言すると「ながら作業」になるでしょう。

簡単に紹介すると、複数の作業を同時に行うことにより、脳はモノタスク時よりも情報の処理にエネルギーを消費し、脳内の活動は活性化するのですが、この活性化が本来の記憶力アップに繋がります。

例えば、街を歩きながら往来する自動車のカーナンバーに記載されている数を全て足し算してみることが挙げられます。
筆者は車が多く行き交う道路で5分間の挑戦を何度か試みましたが、なかなかに難しく感じました。それでも脳が活発になっているな、と感じるくらいには頭が冴えてきている感覚を覚えましたので、継続することで記憶力が伸びる可能性を感じました。

まとめ

このように記憶力はわざわざ勉強しなくても、日々の生活習慣で強化することができます。
今回紹介した習慣を最初から全て取り入れるのは難しいので、まず最初は一つ、実践できそうな方法を取り入れてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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